珍しい黒人の演歌歌手として名を上げたジェロ。
名実ともに評価された人気歌手でしたが、突然の引退で世間を騒がせました。
さらに、イケメンで性格も良いと評判だったジェロの現在に迫ってみました。
ジェロの経歴が凄い!生い立ちから引退まで
*画像出典元:amazon
1981年9月4日、アメリカで生まれたジェロ。
母方のお祖母ちゃんは横浜出身の日本人なので、日本の血が混ざったクオーターなのですが、生まれも育ちもアメリカです。
ペンシルベニア州のピッツバーグ出身で、日本人のお祖母ちゃんに演歌を披露していくうちに演歌にのめり込んでいきました。
それでも、学業が優秀で、ピッツバーグ大学に入学すると情報科学を専攻。いわゆるIT系ですね。
*ピッツバーグ大学 世界大学ランキングでは30位~40位に毎年ランクインされており、大阪大学以上京都大学以下の位置づけ。ノーベル賞受賞者や世界的な科学者、画家、経済学者など多くの著名人を輩出している。 |
日本に興味を持っていた大学時代に、関西外語大学に3か月留学。
その時に日本に来て演歌歌手になることを決意したそうです。
ピッツバーグ大学を卒業すると、和歌山県の英会話学校に勤務。
その後、大学で専攻したコンピューター系の企業に入り、技術者として活躍しました。
来日してから普通の企業で働く一方で、演歌歌手として活動を開始していたジェロは、NHKののど自慢でも合格。
関西のカラオケ大会などに出場を続けていて、やがてスカウトの目に留まり2年間の訓練を経てビクターからメジャーデビューしました。
秋元康が作詞したデビュー曲「海雪」は、日本中で大ヒットとなりました。
ヒップホップのような見た目とダンス、ウィルスミスに似たイケメン、母国語は英語なのに日本人と変わらない日本語、そして天才とも言われる頭脳。
まさに、ブレイクする要素は満載だったジェロは、海雪で注目を浴びると、日本レコード大賞の最優秀新人賞を受賞、さらには紅白出場もデビューした2008年に叶えてしまいました。
海雪の次は2009年「えいさ」、「やんちゃ道」などオリコン50位以内を連発。
無論、演歌でオリコン上位は難しいのに、演歌界のスターとも言える活躍を見せました。
その後は年に1回ずつ程度、シングルをリリースしていて、2016年までの間に11枚のシングルを発表。
しかし、リリースするたびにオリコン順位は下げていき、最後のシングル「うぬぼれ」(2016年)は最高で131位と伸び悩みました。
歌手活動のほかにも、ポンキッキーズなどのバラエティ番組、鈍獣などの映画、キリンの缶コーヒーFIREなどのCM、ラジオ・・・多くの活動を行っていましたが、2018年に突然の芸能活動休止の発表。
演歌界の大物と呼べるほどに大成したジェロは、引退後は芸能関係とは全く異なる職業に就きます。
ジェロの引退の理由と引退後
2018年5月12日の朝8時。
突然、ブログで芸能活動休止のお知らせを投稿したジェロ。
ネット上では、「干された」「消えた」「最近見なくなった」との声が上がっていましたが、そんなことは一切ありませんでした。
今日は下北沢演歌です!
— ジェロ (Jero) (@jeroenka) March 27, 2018
皆さん、気をつけていらしてくださいね! pic.twitter.com/86INuZMRdP
毎週のようにコンサートやライブ、イベント出演かなり忙しかったはず。
もちろん、収入に関しても一般の会社員の倍以上は軽く稼いでいたと簡単に予想できる活躍ぶりでした。
たしかに、リリースするシングルは売上減少していったのは事実ですが、ジェロは演歌歌手の中でも知名度がかなり高かったため、イベントなどでの出演で1回数十万円はあったはずなので、辞める必要はありませんでした。
芸能活動休止の理由は一つです。
実は2年前から改めてコンピューターの勉強をする機会に恵まれ、ボストン大学の大学院をこの春に卒業しました。そしてこのチャンスを逃すことなく、再度コンピューターの仕事に就くことにいたしました。
*ジェロのブログより
なんと、歌手活動をしながら、ボストン大学の大学院(通信制)を卒業していたのです!
*ボストン大学 世界大学ランキングでは京都大学と同レベルのランキング。アメリカの私立の大学でありながら、研究資金の援助が多い大学としても有名。 |
仕事が忙しかったはずなのに、通信で有名大学を卒業するのは、アメリカの大学と言えどかなり難しいはず。
日進月歩のITの世界。それを身をもって学んだジェロは、この知識を活かせるのは今しかないと判断したのでしょう。
反対に、演歌はいつでも戻って実力で勝負できる世界です。
そういうことで、ジェロは30代後半にして歌手からエンジニアに転職しました。
デビューから11年目。
10周年の時は盛大なコンサートを開き、ネットニュースにも出ていましたが、演歌ファンにはかなり惜しまれながら、活動休止をしてしまいました。
引退後は、東京都内の企業でエンジニアとして活躍。
そして、現在はその会社も辞めています。
現在はアメリカで生活!
歌手活動を休止することを発表したときには就職先は決まっていたようです。
会社名などは出ていませんが、2019年5月にはさらに別な会社に転職することを発表しました。
来月から転職することになり、今日は現職場の送別会になりました。演歌からITへの転換期がこの会社の方々のおかげで、とてもスムーズになりました。凄く勉強になり、大変感謝しております。〇〇の皆さん、これからも見守ってくださいね!
— ジェロ (Jero) (@jeroenka) April 25, 2019
プレゼントまで頂きました。ありがとうございます!!! pic.twitter.com/JOIy2Uiius
「○○の皆さん」と、企業名を伏せていることからも就職した会社名は完全に非公開。
もちろん、2019年5月からスタートする会社も非公開です。
ちなみに、GAFAと呼ばれるGoogle、Amazon、Facebook、Appleの平均在職期間はたったの2年と言われています。
優秀なエンジニアほど他の企業に転職したり、独立したりする傾向にあるんですが、ジェロの場合も1年ほど在籍したのちに他のIT系企業に転職しているようですね。
そんなこんなで2019年5月から現在に至るまで、引退してからは2社目でエンジニアとして活躍中。
IT企業としても、ジェロはアメリカの優秀な大学と大学院を卒業したスーパーエンジニアなので喉から手が出るほど欲しい人材でしょう。
おまけに日本語も喋れて、日本の文化を理解しているわけですからね。
現在の音楽活動はほとんどやっていませんが、息抜きやお披露目のような感覚で歌ったりしています。
今日は都内の某ホテルで会社の忘年会が行われました。
— ジェロ (Jero) (@jeroenka) December 11, 2018
な、な、なんと、内緒でゲストで歌わせていただきました。
8ヶ月ぶりのステージでした。
緊張が凄すぎて手が震えてました。
会場は大盛り上がり!
皆さんは大変喜んでいたようです。
僕も楽しかった。
皆さん、ありがとうございました! pic.twitter.com/4QOgknHmpj
引退してすぐに就職した会社では忘年会で生歌を披露。
演歌界のスーパースターと言われた人物が社内にいるなんて、社員の人たちはラッキーですね。
しかし、大きなホテルで行われているような忘年会・・・
相当、大きな会社に就職していたことが分かります。
2023年12月までは東京都内に住んでいて、2021年2月に起きた地震で「怖かった~」とツイートしています。
コンサートやライブなどは一切行っていませんが、プロの歌手とカラオケに行ったりするなど、一番のストレス発散になっているようですね。
中でも演歌歌手の森山愛子さんとは非常に仲が良く、ジェロのTwitterや森山愛子のブログには頻繁にお互いが登場していました。
年齢も近いし、良い感じだとなんだか嬉しいですね。
ただ、仕事の関係で日本からいなくなってしまいました。
本日からしばらく日本から離れ、アメリカで暮らすことになります。
早いもので、来日してから今年で20年になりました。
定期的に日本に遊びに来ます。その時にお知らせします。
大変お世話になりました。
ありがとうございました。 pic.twitter.com/NLptoSy5yD— ジェロ (Jero) (@jeroenka) December 22, 2023
2024年からはアメリカに帰っており、アメリカでの生活を楽しんでいるようです。
また、アメリカでは実家もしくは家族の近くで生活していると見られており、金銭的な余裕は相当あるかもしれません。ヒット曲もあるので、印税だけでも結構な額いってそうですし。
アメリカに移住した現在も、日本のファンに向けて日本語でXを更新している等、高い好感度をキープ。
結婚はまだしていないようですが、ファン想いで日本好きなジェロですので、また日本で注目される活動を期待しています。