Shampoo(シャンプー)の今。「Trouble」が大ヒットしたアイドル歌手の現在

1990年代に日本でも大人気となったイギリス人のShampoo(シャンプー)。
思い当たる曲はほとんどの人が1曲しかないと思うかもしれませんが、アイドルだった彼女たちの楽曲や現在どうしているのかについても調査してみました。

日本でも大ヒットしたShampoo

*画像出典:amazon

左(スーパーマンのTシャツの方)がジャッキー。
右がキャリー。

ジャッキー

1974年11月23日生まれ。本名はジャックイーン・ブレイクで、ジャックイーンという名前からジャッキーと呼ばれるようになりました。

キャリー

1977年5月4日生まれ。本名はキャロライン・アスキーで、キャロラインという名前からキャリーと呼ばれるようになりました。

1993年にジャッキーとキャリー(共にロンドン出身)のアイドルによって活動開始した女性ポップミュージカルデュオ。

1994年にリリースした「Trouble」(トラブル)がイギリス国内のUKシングルチャートで11位にまでランクインし、一躍有名人になります。

ジャッキーとキャリーはロンドンのプラムステッドにある女子中学校で親友だったそうです。
(年齢は3つ違いですが、学年は2学年違い)

1990年代前半になると、2人はデートの誘いを断った時に髪の毛を洗うという意味で、Shampooを結成。よく分からないネーミングですが、シャンプーの由来はそういうことだそうです。

ShampooはTroubleのリリース前に1993年に2枚のシングルをリリースしていますが、典型的なガールズバンドの楽曲だったようで、あまり売れなかったそうです。

そして、1994年にTroubleの大ヒット。

その後にリリースしたアルバム「We are Shampoo」も世界で100万枚以上の売り上げを記録。
ちなみに、そのうちのイギリスでの売上よりも日本の売り上げの方が多かったそうです。

1994年に一気にトップアーティストの仲間入りを果たしたシャンプー。

その年はマライア・キャリーやホイットニー・ヒューストンよりも人気が高かったそうで、メインストリームとオルタナティブミュージックの両方でファンを獲得してイギリス国内でも大人気になりました。

当時は日本でコギャルが流行ろうとしている頃。

シャンプーは少し不良のようなアイドル歌手というコギャルに近い雰囲気があったことから、日本人のウケが非常に良く、日本でもヒットし始めます。

しかし、1994年に一気にブレイクしてからは下降するスピードも凄まじく、人気は一気に急降下。

アルバムの「We are Shampoo」は確かに日本で数十万枚売り上げたものの、イギリス国内では最高45位。オーストラリアでも最高で137位という結果に。

日本で成功しなければ厳しい状態だったにもかかわらず、1996年にリリースした「Girl Power」が最高で22位。

事実上の一発屋として認識されています。

人気急降下の原因ははっきりしておらず、ブレイクしたのもたまたまではないか。という評価が多いようです。

ブレイクのその後から、現在のシャンプー

1994年にブレイクして1996年にはほとんど見ることがなくなってしまったShampooのジャッキーとキャリー。

1996年にI know what boys likeという楽曲をイギリス国内でリリース。

さらにその年には日本限定でYea Yea Yea(Tell me baby)という楽曲をリリースしたのですが、オリコンチャート95位という散々な結果に。

日本限定ということもあり、日本での市場に期待していた反面、結果が伴わなかったシャンプー。

その後は、2000年にインターネット配信限定でAbsolute Shampooというアルバムをリリース(自身のレーベルから)しています。

「トラブル」のブレイク後は本当に急降下してしまっていたので、諦めたジャッキーとキャリーは、なんと解散する選択をしてしまいます。

2000年に解散して、自身のレーベルも解散。

日本でブレイクして大金を稼いだにもかかわらず、イギリス国内や別な市場での取引を優先してしまったということもあって、日本で人気が下がると同時に母国のイギリスでもふがいない結果になってしまいました。

現在のShampooの2人は!?

左のジャッキー、右のキャリー。

この2人の現在の消息は完全に分かりません。

海外の「あの人は今」のようなサイトも見てみたのですが、2人がそれぞれ結婚して子供がいるという情報だけはあるものの、最近の様子などは一切分かっていないということです。

そして、シャンプー時代に稼いだお金で家族を裕福にさせていたことも分かっています。

現在はどのような仕事や活動などしているのか、イギリス人でも分からないということは、完全に表舞台から姿を消している可能性が高そうですね。

2009年にはラルクのHydeが所属するVampsというバンドで、Shampooの「Trouble」をカバーしています。

無断でカバーしていることはないと思いますので、このようなカバーや、楽曲の使用権、Shampooは映画などでも楽曲が利用されましたので、それらの印税が今も入り続けていると考えられます。

いずれにしても、現在は既に40代になってきているジャッキーとキャリーの「Shampoo」復活を期待して待ちたいですね。