小錦(KONISHIKI)の現在!元力士の中でも一番の成功者?

1980年代~1990年代にかけて大相撲の人気を支えた一人でもある小錦。
現在の大相撲のシーンでも見ることはあまりない巨体が魅力的な力士でした。

引退後もしばらくメディアに登場していましたが、最近はどうしているのか。
小錦の今を徹底調査しました。

規格外の大きさに黒船来航とも言われた力士時代の小錦

*画像出典:Twitter

1963年12月31日生まれ。ハワイのオアフ島出身ですが、両親はサモアからの移民です。

貧しい家庭で生まれ育った小錦は、高校時代は喧嘩ばかりしていた不良少年でした。
それでも、勉強ができたため、父親は貧しいながらもハワイ大学付属高校に転校させます。

転校した小錦は素行が良くなり、一転して勉強熱心になったそうです。

一時は弁護士を志すようになるも、187㎝の体格を活かしてアメフト部に入ると、ハワイ州の高校選抜に選ばれました。

ニューヨークにあるシュラキュース大学に進学を考えていたそうですが、知り合いの勧誘もあり日本の大相撲への入門を決意。1982年、小錦が18歳の頃です。

貧しい家庭だったので、金銭的な面での苦渋の決断だったかもしれません。

新弟子検査では、175㎏という桁外れの体重が話題になり、1982年6月に入門して、翌月には初土俵を踏んでいます。

2年で新入幕!外国人初の大関に

入門して2年後となる1984年7月場所で新入幕。

その次の9月場所では千代の富士、隆の里という今も伝説的とも言われる横綱から大金星を奪うなど、小錦の時代の到来を感じさせました。

この9月場所では、殊勲賞、敢闘賞を受賞し、黒船来航とも言われ当時の相撲ブームの火付け役になったと言われています。

小錦の快進撃は新入幕から続き、さらにその次の11月場所では小結を飛び越えて関脇に昇進しました。

巨体から繰り出される突っ張りと猪突猛進の押し出しは、まさに難攻不落でしたが、一方で大関の北天佑のように小錦を得意とする力士もいました。

苦手な対戦相手が何名かいたことで全勝することはほとんどなく、それでも高い勝率はキープしながら、1987年の7月場所に大関に昇進

15戦のうち10勝は何度も超えていましたが、優勝には縁がなかったのが小錦の印象。

初めての幕内優勝は大関になった2年後となる1989年の11月場所です。

その後も1991年11月場所、1992年3月場所で優勝。合計で3回の優勝をしています。

しかし、現役時代最大で250㎏を越えていた体重を支えてきた体は悲鳴を上げ続け、ひざなどの怪我が物凄く多い力士でした。

1993年11月場所では大関を陥落すると、その4年後となる1997年11月場所で現役を引退することになります。

後のインタビューの動画では、完全にやり尽くしたという雰囲気が漂っています。

相撲引退後は、小錦からKONISHIKIへ

11月場所で勝ち越したとしても引退することを決めていた小錦。
体はボロボロの状態だったことが分かります。

また、現役の頃から阪神大震災への復興支援などを継続していて、引退した1997年にはKONISHIKI基金というボランティア団体も設立しています。

【KONISHIKI基金とは】
自身が貧しくて就学を諦めた経緯があるため、ハワイの貧しい子供たちへ就学支援をすることを目的に設立されました。日本とハワイの文化交流もサポートしています。

大相撲で一通りやりこなした小錦だからこそ、引退してやりたいことがたくさんあったのかと思います。

引退後は高砂部屋の親方として日本相撲協会に残り、佐ノ山を襲名。

人気者だった小錦は親方として多くの力士を育てるのだろうと誰もが思っていたのですが、襲名から1年も経たないうちに日本相撲協会を辞めてしまいます。

あまりに知名度も高く人気があったため、タレントに転身することになったのです。

現役時代はあまりに大きすぎて日本人力士が倒され続けたこともあり、一部ではヒール役のような立ち位置だった小錦も、怪我で欠場が増えて引退すると、基金設立などの報道もあり、多くの人から愛されるようになっていました。

タレントに転身した小錦は、バラエティ番組から英語を使った番組、スポーツのコメンテーター、アニメの声優、ラジオ、CMなど多くの仕事を受けてきました。

小錦の名称も、コニちゃんだったりKONISHIKIだったり、表記を変更してイメージを優しく変えたのも特徴的ですね。

中でも音楽に興味があったことから歌手活動もしていましたが、小錦の歌声は意外と評価が高かったです。

さらに2010年には小錦八十吉の名義で、ドスコイ・ダンシングという曲をリリース。

六本木NIRBANAで行われた新曲記者発表で楽曲を披露していました。

この頃にはかなり痩せていましたが、体重の変化については後述します。

という感じで、引退後もタレントに転身して大成功した小錦。

プライベートでは現役時代の1992年に1度目の結婚をしています。相手はモデルをしていた女性で、大きなニュースになっています。

しかし、2000年にはそのモデルの女性と離婚。

離婚協議に入っていたころに知り合った女性と2004年に再婚しました。お相手は千絵さんという元モデルのかなりの美女。

現在も小錦とは仲良く続いていますが、小錦には現役時代から不妊であることが分かっているため、子供はできていません。

ドスコイ・ダンシングをリリースして少し注目されましたが、それ以降はあまり小錦の話を聞かなくなりました。

それでは、現在のKONISHIKIをどうぞ。

現在、元力士の中で最も充実?夫婦で活躍する今

小錦は現在、再婚した千絵さんと小錦がメインで所属する芸能事務所株式会社KPを立ち上げて、タレントとしての仕事がメインです。

株式会社KPは妻の千絵さんが代表取締役を務めていて、千絵さんも小錦千絵という名義で情報発信を行っています。

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株式会社KPには他にも、ともに相撲界を引っ張ってきた武蔵丸やPRIDEのリングでも活躍した戦闘竜などが所属。

現在の小錦のテレビでの出演はレギュラーは一本。

NHKの「にほんごであそぼ」という子供向けの番組で、コニちゃんという名称で出演中。

https://twitter.com/ppdjh_/status/1428365947434270736?s=20

毎回このような衣装で出演していて、元大関でバチバチに闘ってきた人物とは思えないほど愛らしいビジュアルです。

テレビ出演の他にも、歌手としての活動も顕著で、一番最近だと2016年にもColor’sというタイトルのアルバムをリリース。

これまでに、10を超えるシングル、アルバムをリリースしているのでもはやタレントというより歌手に近いかも?

タレント活動、歌手活動に加えて、著書も執筆。

「はだかの小錦」「今日も快晴KONISHIKI日記」「ありがとう千絵 小錦夫妻150キロダイエット愛の記録」など8冊もの著書をこれまでに出版しています。

現在の目立った活動は、にほんごであそぼなどのテレビ出演のほか、ライブ活動(コロナ禍の期間は自粛)やYoutuberとしても動画を配信するなど、かなり精力的に活動している印象。

株式会社KPでは小錦をブランディングしていて、小錦関連のグッズも販売しています。

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小錦は現役引退後に親方をすぐに辞めましたが、タレントとして十分に成功している現在。

間違いなく妻の千絵さんの努力と知恵の賜物で、ここまで成功して充実している元力士はなかなかいないのではないでしょうか。

https://twitter.com/yamano_bc/status/1116553119695945728?s=20

力士時代は若乃花・貴乃花ブームなどもあり、曙、武蔵丸、小錦のような外国人は少しヒール役という印象がありました。

それでも、現在こうして小錦が陽気で明るいキャラクターとしてNHKの子供番組に出たり、さまざまなイベントに出演できているのは、本人の性格や努力はもちろんそうでしょうけど、奥さんがいてからこそのような気がします。

最後に、小錦と言えば、300㎏を超える巨漢を想像しますが、現在はダイエットに成功していますので、体重の変化も特筆すべきと思いましたのでご覧ください。

現在はかなり痩せた!小錦の今の体型

小錦の大関時代の体重は、285㎏もありました。

現在の大相撲でそれを超えるのは大露羅(おおろら)の292.6㎏ですが、当時は別階級と言っていいほどの重量。大露羅が更新するまで、歴代でもランキング1位の重量だったんです。

そんな小錦ですが、引退しても体重は落ちるどころか、遂に300㎏を越えてしまいます。
成人男性4~5人分の体重を支えるのは困難で、ひざは激痛、痛風や糖尿病などに悩まされることに。

そこで、妻の千絵さんの献身的なアドバイスもあり、胃を縮小する手術を決心。

2008年にようやく手術をすると、そこからはみるみるうちに体重を減らしていきました。

・2008年の胃の手術前・・・310㎏
・その数か月後・・・230㎏
・2009年7月・・・174㎏
・2010年・・・153㎏
・現在・・・148㎏

実に160㎏以上もの体重を減らすことに成功。

むしろ、2年も経たないうちに150㎏も減らしているので、1ヶ月に5~6㎏ずつ減量したことになりますね。

そこからはほとんどキープしていますが、今の姿を見てもほとんど皮膚が残ってしまっているので、健康的にダイエットできる限界の体重なのかと思います。*皮膚の切除手術は過去に行っています。

肥満の場合は拳あたりに肉が溜まるのですが、指も細くて手はシャープですから、とりきれない皮膚が残っちゃっているようです。

現役時代は187㎝あった身長も現在は184㎝。もう60代になりますから、少し縮んでいるようです。

医師には135㎏くらいがベストと言われているので、現在140㎏台でも及第点ではないでしょうか。ちなみに、135㎏以下になった事はあるものの、今は140㎏台とのことです。

一般人に胃を小さくする手術はなかなか出来ませんが、ダイエットに関する書籍も出版。

本によると過酷な食事制限も行ったようです。
ダイエット本も出版したなら、今後はますます太ることはできませんね。

以上、小錦の現在でした。

タレント活動、アーティスト活動など相撲から離れた活動が多い今。
これからも健康に気を使って奥さんと仲良く活躍し続けて欲しいですね。