日本プロ野球史上最高のシーズン打率。 これだけ聞くとイチローかな?と思う方も多いかと思いますが、実は違います。 史上最強の助っ人外国人選手のランディ・バースが最高打率保持者です。数々の偉業を成し遂げているバースの現在は?今のバースのを徹底調査しました。 |
ランディ・バースの活躍
*画像出典:matome.naver.jp
米国オクラホマ州ロートンに1954年に生まれたバース。
現在は60代ですが、中年男性にはまだまだ記憶に新しい阪神タイガースの最強助っ人です。
バースは幼少期、足を複雑骨折したこともあり、22歳でメジャーリーガーになったものの守備が全く評価されずレギュラーになることはありませんでした。
ツインズ、ロイヤルズ、パドレスなど5つのメジャーの球団を転々としたのですが、いずれでも結果は出せず、1983年に阪神タイガースが獲得しました。
ちなみに、メジャーにいた頃は6年間でたったの9本塁打。
その6年間の平均打率は.212というかなり低い数字です。
阪神に入団すると、シーズン序盤はケガで出遅れながらも年間35本塁打を記録。
阪神で3年目となる1985年のシーズンは54本塁打、打率.350、134打点を記録して三冠王。(阪神で初めての三冠王でした)
翌年も47本塁打、打率.389、109打点で2年連続の三冠王を記録しています。
また、チームも1985年にはシーズン1位、さらに日本シリーズ制覇をしており、投手陣がパッとしなかった反面、バースが大活躍したこともあり日本一の立役者となりました。
日本での活躍は6シーズンと短い期間でしたが、202本塁打、打率.337という驚異的な数字を残して1988年のシーズン途中で阪神を退団してしまいました。
退団理由はバースの長男の病気(水頭症)によるもので、球団と揉めたことも大きく報道されています。
バースの引退後は、経営者になり政治家へ!
子供の病気のためにやむなく引退してアメリカに帰ったバースですが、その後はアメリカで農場経営を開始しました。
また、農場を経営する傍ら、1998~2003年まではアメリカで巨人のスカウトもしています。
メジャー時代は5年間もあり、クロマティなどともプレイしていたこともあるので、アメリカと日本の野球に精通していたため、日本プロ野球のスカウトはかなり適任だったといえるかもしれません。
さらには、野球だけでなくゴルフもプロレベルに近い腕前だったこともあり、地元ロートンの高校で女子ゴルフのコーチも2000年から2003年まで務めていたことが分かっています。
引退してもスカウトマンと農場経営とゴルフコーチとして大忙しだったバースですが、2001年にはさらに地元ロートン市の市議にも当選。
多くの活動をしていましたが、2004年にスカウト・ゴルフコーチ・市議・農場経営を全て辞めてオクラホマ州の上院議員に当選(民主党候補として)。
2005年1月~2019年1月まで、14年間も上院議員として政治活動をしたバース。
日本でもメディアに何度か取り上げられ、知っている方も多いかと思います。
ところで、アメリカで上院議員というのはどれくらい凄いかというと、日本で言うと衆議院議員のような感じです。
とは言っても、アメリカの上院議員は各州2名ずつの合計100人しかなれません。
日本の倍も人口がいるアメリカで、100人しかいないということは、衆議院よりもなるのが難しいということですね。
なので、上院議員って結構な権限があって、バースはそれに当選するほどの人気があったということになります。
現在は議員は引退していますが、議員時代には日本のテレビ番組の企画で登場するなど、阪神と揉めて退団したものの今も親日家として知られています。
現在のランディ・バース
2019年1月3日で任期満了に伴い、上院議員を退任したランディ・バース。
議員の報酬は意外と安く、年収で500万円(日本円)程度と言われています。
それでも、議員時代の2013年に奈良県の平城遷都1300年祭で100万円寄付しているなど、収入はかなりあるでしょう。
また、議員を14年間も務めていたこともあり、アメリカは5年以上議員を務め62歳以上が議員年金をもらえることから、現在はそこそこの年金が入っていると考えられます。
さらに、議員になる前に経営していた農場も引き続き経営しているらしく、現在は経営者として活動している可能性が高いです。
2023年にはスポニチの取材に答えていましたが、貫禄がありますね。余裕というか、ゆったりしている穏やかな感じがします。
十分な貯金と年金があるので、さほど本格的に仕事をしているわけではないでしょう。
いかんせん、ランディ・バースはツイッターなどのSNSをやっていないので、はっきりとした情報は現在は出ていません。
2023年にはプロ野球殿堂入り!
2020年1月14日。
この年も野球殿堂入りが発表されましたが、助っ人外国人選手で殿堂入りを果たした選手はいません。
*スタルヒンなど、殿堂入りを果たした外国人選手はいますが、助っ人ではない。
バースは引退してから毎年のように「今年こそランディ・バースを野球殿堂入りに!」と言われるほど、殿堂入りに近い選手と言われていました。
ですが、助っ人でプロ野球に加入したということもあり、殿堂入りに対しては意見が分かれているのが毎年の議題に。
過去最高打率の記録保持者ですし、間違いなく実力は殿堂入りに相応しいのですが・・・
そして2023年についにバースの野球殿堂入りが発表されました。
イチローの打率を超える.389というシーズン史上最高打率を残しているので、殿堂入りは当然でした。
今は日本に来ることはほとんどなくなってしまったバース。
今後はアメリカでゆっくりとした生活を送ると思われますが、シーズン最高打率を超える打者が現れるまで元気でいて欲しいですね。