現代サッカーで有名なロナウドと言えば、C・ロナウド(クリスチアーノ・ロナウド)ですが、20年ほど前のロナウドと言えば、ブラジルの怪物でした。 テクニックだけでなくスピード、パワー全てのステータスが世界トップクラス。サッカー好きでなくても知られていた存在です。 日韓ワールドカップでも注目された世界的ストライカーの現在は、あの人は今の中でも結構衝撃的でした。 |
怪物・ロナウドとは
*出典:Twitter
ブラジル、リオデジャネイロ出身の元サッカー選手。
1976年9月22日生まれ、本名はロナウド・ルイス・ナザーリオ・デ・リマ(Ronaldo Luís Nazário de Lima)。
貧困街で生まれ育ち、裸足でストリートサッカーをしていた苦労人のロナウドは、子供の頃からその才能を見出され、地元のクラブチームに誘われ入団しました。
昔からスピードとテクニックは突出していて、当時のブラジル代表選手だったジャイルジーニョは子供のロナウドの試合を見に行ったほど。
16歳になる頃には、ブラジル国内のクラブチームで大活躍します。
そして18歳になる頃には60万ドルでオランダのPSVに移籍。
初めのシーズンには30得点を挙げるなど、すぐに一流選手の仲間入りをすることになります
そして、そこからロナウドは天才と呼ばれ、のちに怪物と呼ばれるようになっていきました。
強豪クラブでのロナウドの活躍
1年目からオランダで大活躍したロナウドは、どのチームも欲しがる選手に。
現在、世界一とも言われるバルセロナも興味を示し、20歳になる頃にはバルセロナに移籍することになりました。
ロナウドの得点能力は高く、出場する試合の数とシーズンの得点数が同じになるくらい、ゴールを量産。
PSVも充分な強豪チームですが、バルセロナに入った後も、数々の強豪クラブを渡り歩きます。
在籍シーズン年数 | クラブチーム | リーグでの通算得点 |
2年 | PSV(オランダ) | 42得点 |
1年 | バルセロナ(スペイン) | 34得点 |
5年 | インテル(イタリア) | 49得点 |
5年 | レアルマドリード(スペイン) | 83得点 |
2年 | ミラン(イタリア) | 9得点 |
2年 | コリンチャンス(ブラジル) | 18得点 |
ここからも分かるように、全てその国の優勝争いをする強豪クラブばかり。
ただ、唯一の欠点として、ロナウドはケガが多く、シーズンを棒に振ってしまったことも何度もありました。
それでも出場した試合の数だけ得点が期待できるという様な選手でした。
ブラジル代表やワールドカップでのロナウドの活躍
世界でもっとも強いと言われていた頃のブラジルで、なんと17歳にして代表に選出された怪物ロナウド。
ワールドカップにも17歳でメンバーに選ばれ、アメリカ大会では優勝しています。
*しかし、本戦においてロナウドの出場機会はありませんでした。
その後はアトランタオリンピックなど、順当に選出されるほど地位を確立。
ワールドカップには、1998年フランス大会、2002年日韓ワールドカップ、2006年ドイツ大会にエースとして出場しており、MVPや得点王など獲得。
特に日韓ワールドカップでは金太郎カットと呼ばれる髪型で注目を集めながら、決勝戦で2ゴールを挙げるなど大活躍でした。
2006年、レアルに在籍していたあたりから、プレーには全盛期に比べて陰りが見え始め、2010年のワールドカップには出場できませんでした。
ロナウドの引退
ミランに在籍していたロナウドですが、2009年にはブラジルの名門コリンチャンスに移籍しました。
コリンチャンスでは31試合のリーグ戦に出場しながら18ゴールと少し寂しい成績でした。
2011年2月14日、引退会見を開きます。
当時はまだ34歳だったのでもう少し現役をできると思われていたのですが、怪我が多かったロナウドは誰もがその怪我の積み重ねで思ったプレーができないと考えていました。
やはり、引退会見では怪我が原因であることが発表され、さらに甲状腺に問題があったこともこのあと公表されます。
パワーとスピードが魅力的なロナウドですが、秘めた優しさが誰でも分かるような引退会見ですね。
ブラジルではこの涙の引退会見は大きく報道され、多くのサッカーファンが感動したそうです。
その後のロナウド
引退試合はブラジルVSルーマニアの国際親善試合でした。
前半の30分から前半終了まで出場しましたが、ゴールはなく、これが現役最後の試合となりました。
引退会見でもコリンチャンスの会長に対して感謝の言葉を何度も述べていたロナウド。
そして「これからもコリンチャンスのために尽力します」という誓いを立てていました。
その言葉の通り、コリンチャンスでは役職こそ与えられていないものの、クラブに顔を出して選手にアドバイスなどを行うことがあるようです。
2011年、引退直後には2014年に行われるブラジルW杯組織委員会の理事に就任しました。
ブラジルW杯が終わると2014年12月に北アメリカサッカーリーグに所属するフォートローダーデイル・ストライカーズというチームのオーナーに就任。(共同という形で就任)
2016年にはレアルマドリードのアドバイザー兼グローバル大使に就任。
南米地区のアンバサダーというポジションでレアルマドリードから役職を与えられました。
引退後のロナウドは、サッカーを通じた活動を現在も行っています。
現在の怪物ロナウド
*出典:ひま速
2018年8月に約40億円でレアル・バリャドリードの株を51%取得して、実質のオーナーになりました。
バリャドリードは、現在、リーガ・エスパニョーラの1部に在籍するクラブチームで、久保建英がレンタル移籍されるのでは?と噂になったチームですね。
*結局、その後は久保はマジョルカにレンタル移籍されました。
スペイン1部のクラブチームのオーナーになったのが現在。
スペインではレアルやバルサに在籍していた選手ですが、今やライバルチームのオーナーにまでになるほど、現役時代は稼いでいたことがわかります。
現在、クラブチームのオーナーですが、クリスチアーノ・ロナウドのバロンドール授賞式に出席するなど、レジェンドとしてもサッカー界では今もなお注目されています。
富豪であり、伝説の選手だったロナウド。
もともと太りやすい体質だったようなので、衝撃的な姿にはなってしまいましたが、チャリティーマッチなどでまた輝く姿が見てみたいですね。
2021年の時点のロナウドはこんな感じです。
120㎏はありそうですね。
それでもサッカーは上手いんでしょうが、見る影もなくなっています。
ロナウドの息子も今後は凄いことになるかも・・・
ロナウドは1999年にモデルで女子サッカー選手のミレーネ・ドミンゲスと結婚し、長男が生まれています。
*ちなみにロナウドはこれまで3度の結婚と離婚をしています。
ミレーネ・ドミンゲスとの間に生まれた長男ロナウド・デ・リマですが、現在はサッカー選手として大きく成長しました。(インテル在籍時の2000年に生まれたようです。)
なんと、2017年にブラジルU-18の代表に選出されるほどの実力者に!
母親も女子サッカーをしていたので、完璧な遺伝子の持ち主なのでしょうね。
現在はどのクラブチームでプレーしているのか分かりませんが、怪物ロナウドもかなり期待している選手になっているらしく、こちらは今後が非常に楽しみですね。
ただ、2017年以降は、大きな活躍は確認されていません。
25歳になる頃あたりで才能が開花していなければ厳しいでしょうが、父親であるブラジルのロナウドが偉大すぎて、さすがにここから父親を超えることはないかもしれません。
尚、ロナウド本人は2023年に3度目の結婚をしました。
しかも、去勢していると公言していたのに、2021年には5人目の子供が生まれています。
優秀な遺伝子はたくさん残してほしいですが、少し無計画な気もしますのでほどほどにしてもらいたいですね。
以上、怪物ロナウドの今を特集しました。
また新しい情報が入り次第、更新します。