蓮池薫さん【北朝鮮拉致被害者】の現在(仕事や活動など)

世界情勢の中で常に話題となり注目されている北朝鮮。
未だ解決に至っていない日本人拉致問題だが、小泉政権時に拉致被害者5人の帰国が許された2002年から早、15年以上が経ちました。今回は帰還が許されたうちの1人、蓮池薫氏の現在について調べてみました。


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北朝鮮拉致問題とは(簡単に説明)

朝鮮民主主義人民共和国【北朝鮮】の工作員・土台人(現地請負業者)・よど号グループなど、北朝鮮政府より指令を受け、他国民を密かに「北朝鮮へ拉致した」とされる事件

日本人の拉致被害者は1970年代〜1980年代に日本各地で拉致されたとされており、拉致事案が12件・拉致被害者は17人と日本政府が認定しています。
しかし北朝鮮側は、男性6人・女性7人の13人だけしか拉致を認めていないようです。

冒頭に記載した拉致被害者5人の帰国の経緯については、2002年(平成14年)に実現した日朝首脳会談(当時の総理大臣・小泉純一郎と北朝鮮の国防委員会委員長・金正日(キム・ジョンイル)との会談)で、小泉元首相が「拉致を認め被害者を帰国させれば100億ドルを払う」と提示し、金正日が13人の日本人拉致を認めたことをきっかけに、その後の交渉で5人を一時帰国させるという形で北朝鮮が了承し、日本への帰国が実現しました。

しかし、日本政府は5人を日本で保護し北朝鮮へ戻すことを拒否したことに加え、5人の北朝鮮に残る家族の帰国も要求したことことから、北朝鮮側は「約束違反だ」と遺憾を示し、それ以降の交渉は中断されたようです。

【帰国した5名】
蓮池薫さん、蓮池祐木子さん(旧姓:奥土)夫妻
地村保志さん、地村富貴恵さん(旧姓:浜本)夫妻
曽我ひとみさん

この5人が一時帰国者に選出された理由として長年、疑問や憶測がありましたが、一番納得のいく意見は、「北朝鮮に家族がいて、また戻ってくるだろうと北朝鮮が考えた人だけを日本側に帰したのではないか」という蓮池 薫氏の考えです。

帰国した5人の北朝鮮に残る家族も、1年半後に日本で再会を果たしました。

拉致被害者「蓮池 薫」とは?

*画像出典:Youtube

蓮池 薫(はすいけ かおる)氏は1957年9月29日生まれ、新潟県柏崎市出身。

拉致されたとされる1978年当時は、中央大学の法学部3年生で弁護士を志していたそう。

中央大学法学部は偏差値も高く、かなり優秀な学生しか入れませんね。

夏休みを利用し、実家のある新潟へ帰省していた際に柏崎市海岸で被害にあったようです。

北朝鮮へ渡ってからは、1日30ドルほどの金額で生活をしており、その中で子供も養っていかなければならないという過酷な状況だったそうです。

拉致され日本へ帰国できるまで、北朝鮮での生活は24年間にも及びました。
突然奪われた夢や青春時代…ご本人の思いは想像を絶するものだと思います。

家族について

蓮池氏には、妻と2人のお子さんがいます。

妻は蓮池 祐木子(はすいけ ゆきこ)さん。
拉致された当時2人は交際していたそうで、北朝鮮へ連れ去られた当初は、蓮池氏と祐木子さんは別々の場所に隔離されていたようですが、北朝鮮側から『おい結婚するか』と突然の問いに答え、無事に再会を果たし、結婚。その後2人の子供も生まれました。

【妻・祐木子さんのプロフィール】

拉致された当時の旧姓は、奥土 祐木子(おくど ゆきこ)さん
1956年4月15日生まれ、新潟県柏崎市出身。
行方不明当時は22歳で、カネボウ化粧品会社社員だったそうです。

柏崎市の非常勤職員として、保育園で調理補助の仕事をしていたそう。

お子さんの名前も公表しており、ネット上にも掲載されています。

【長女・蓮池 重代さん】(はすいけ しげよ)

1981年(昭和56年)生まれ。
「重」という字は薫氏の祖父からとったようで、“重みのある人に”という願いが込められているのだとか。

北朝鮮から日本に永住するため来日。
平壌外国語大で英語を学んだ経歴があり、柏崎市内の新潟産業大3年に編入。
来日から10年経った2014年時点では、親元から離れて生活しており、学び直すため大学に(噂では早稲田大学とされています)通っていたようで、その後就職。

現在は社会人です。

【長男・蓮池 克也さん】(はすいけ かつや)

1985年(昭和60年)生まれ。
「克」という字は“耐え忍んで勝ち抜いてほしい”という思いが込められているのだそう。

来日した当時は19歳。日本語を学ぶため、姉の重代さんと同じ大学似通っていたそうですが、早稲田大学卒業という情報が多く上がっていました。新潟産業大は日本語を学ぶためだけに通ったようです。
早稲田大学卒業後は、証券会社でインターネット関係の取引実務に携わっているのだとか。
2014年時点ではソウルに住んでいるといった情報もありました。

拉致被害者家族の代表と言えばこの人!兄「蓮池 透」氏

*画像出典:Twitter

蓮池氏には蓮池 透(はすいけ とおる)氏という兄がいます。

1955年1月3日生まれ。

東京理科大学で電気工学を専攻し、卒業後は東京電力に勤めていました。

東京理科大学も六大学レベルの偏差値で、とても優秀な学校です。
兄弟そろって頭が良かったことが分かりますね。

東京電力勤務時代は出世街道を歩んでいたそう。

しかし、拉致問題への取り組みや活動の際に発言したことで会社に居づらい状況となり、2009年に退社。

その後、メインマーク株式会社という建築関連の会社に再就職をしたのだとか。



拉致被害者家族連絡会(通称:家族会)の副代表として活動

兄の透氏は、家族会発足当時の代表・横田 滋氏とともに、拉致問題について先頭に立ち戦ってきました。
テレビでもよく見かけた顔だと思います。
北朝鮮による拉致被害者家族連絡会事務局長も務めていました。

2002年に弟の蓮池 薫氏が帰国してからも活動を続けていましたが、2009年に家族会が新体制となり、副代表は退任。

その翌年に、突然家族会を強制退会処分となってしまいます。

理由は明らかにはなっていませんが、いくつかの原因があるようで、意見の食い違いによるものだと思われます。

デリケートなことだけに、拉致被害者家族全員の主張が一致することもなかなか難しいというのがありそうですね。

また、残念なことに透氏は2012年に妻と離婚
離婚原因もまた、あらゆる憶測が飛び交っていますが、拉致問題に関する活動に力を入れすぎたためだそう。
透氏の妻も「家族会の活動を熱心にするあまり、家庭を顧みずすれ違いの生活だった」と語っています。

ネット情報では、蓮池 薫氏と祐木子さんが離婚したといった情報が出回っているようですが、透氏の離婚と情報が混同してしまっているようです。

透氏は家族会からは離れたものの、現在も拉致問題についてコラムを書いたり、情報発信を精力的に力を入れており、ツィッターの更新は政治関連一色です。

https://twitter.com/1955toru

色々と波紋を読んでいる著書『拉致被害者たちを見殺しにした安倍晋三と冷血な面々』

現在の北朝鮮情勢

拉致事件がおこった当時の金正日氏から金正恩氏(キム・ジョンウン)が最高指導者の地位に代替わりし、北朝鮮が大きな動きを見せています。

国際的な批判をものともせず、核・ミサイル実験を繰り返し行うなど全く聞く耳を持たない姿勢を貫いていたかと思えば、突然国際社会の期待に一部応えようとする姿勢を示し、外交を積極的に行い交渉の波に乗ろうとしている様子。

韓国とも南北首脳会談を行い、「南北共同宣言」で年内に現在休戦状態にある朝鮮戦争の終戦宣言をすると表明。

また、米朝首脳会談の開催が実現するかどうか二転三転しているようですが、

2018年5月30日に北朝鮮の金英哲(キム・ヨンチョル)朝鮮労働党副委員長とポンペオ米国務長官が会談し「非核化」について詰めの協議を行ったところをみると、予定通り6月12日に実現する可能性が高いとみられています。

アメリカが「北朝鮮の核放棄」を求める一方で、北朝鮮は「朝鮮半島の非核化」を要求。
似ているようで全く違う「核放棄」と「非核化」ですが、北朝鮮はアメリカの要求を飲むのではないかと言われています。その際、北朝鮮がアメリカに求めることは、「米軍の韓国からの撤退」。
そうなると、日本にそのしわ寄せがくる可能性が高くなると予測されています。

米朝首脳会談直前の6月7日にはトランプ大統領と安倍晋三首相による日米首脳会談が行われる予定ですが、安倍首相が拉致問題についてトランプ大統領に念押しするとしています。

トランプ大統領は約束どおり拉致問題についても言及してくれるでしょうが、金正恩氏はどう反応するでしょうか。
小泉元首相の時のように直接対話に乗り出すくらい出ないといけない気もします…とはいえ、南北首脳会談、米朝首脳会談の後では、北朝鮮側からすれば拉致問題の重要性はどの程度に考えられるのでしょうか…

蓮池 薫氏の現在

*画像出典:無農薬野菜生活おじさんの話題

2002年の帰国当初は、新潟県柏崎市役所に臨時職員として勤務していましたが、2004年末に韓国の出版物の翻訳業に転身。

翻訳業や執筆活動に取り組み、2010年4月には政府の支援金(月30万円)を辞退することを決め、新潟産業大学で韓国語と韓国文化事情という授業を担当し、現在は経済学部准教授をされています。

さらに、2016年からは学生委員長・国際センター委員長も務めています。

新潟産業大学のホームページでも在校生に向けてメッセージが紹介されています。
https://www.nsu.ac.jp/tmessage/tm001/

兄の蓮池 透氏とはまた違った形で、拉致問題や北朝鮮の政治情勢についてニュースや情報番組の取材を受けるなど、被害者本人だからこそ見える視点での話をされています。

出典:YouTube*

帰国当初から移動の自由や勉強の自由など、北朝鮮では望めなかった自由な生活を送ることができる喜びを日々感じているそう。

それと同時に奪われた時間を悔やむ気持ちは拭えないようです。

テレビ番組では池上彰との対談など、かなりシリアスなシーンに登場します。

拉致被害者の中でも、もっとも賢くて、北朝鮮情勢に詳しいと思われます。

今後も拉致問題に対して、政府にとって必要な人材であることは間違いなさそう。

早く拉致問題が解決して、激しい人生を送った蓮池さんには、ゆっくり過ごしてもらいたいですね。


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