マーク・クルーンとは?
1973年、アメリカのニューヨーク州生まれの元野球選手。
本名はマーク・ジェーソン・クルーン(Marc Jason Kroon)。
日本では横浜ベイスターズ(現在のDeNA)と巨人に在籍していた投手です。
特徴的なドレッドと呼ばれる髪型で、今も巨人ファンには印象に残っている剛腕。
https://twitter.com/whiterice_0130/status/1562479590492504065?s=20&t=BpCLry9IfQjuk6z32Xb0sw
もともとは大リーグのニューヨーク・メッツにドラフト2位で入団していました。
大リーグのドラフトは50位まであったりするので、2位なんて物凄く期待されていた投手だったんです。
しかし、勝ち星はなく、防御率なども非常によろしくない結果となりました。
というのも、2A(日本で言うところのメジャーの3軍の試合)で161㎞/hの速球を計測していながらも、制球力がなく、さらに肘を壊して手術をしてしまった経緯があったから。
クルーンは、メッツに入団するも、メジャーでの登板は6年間で32試合だけ。
メッツの後、シンシナティ・レッズ、ロッキーズに移籍をしますが、速球を活かした輝ける場所を求めて、2005年に来日します。
横浜では3シーズン過ごし、防御率は2点台。160㎞/hを超える速球を武器に、日本球界でもっとも優秀なクローザ―となりました。
その後は巨人に移籍。
移籍した2008年には当時の日本球界で最速となる162㎞/hを記録しています。(対戦相手はソフトバンクホークスの松田選手)
*Youtube
現在の日本の最速記録は2021年8月13日に巨人のチアゴ・ビエイラ選手が記録した166㎞/hですが、当時は160㎞/hを超える選手はそれまで1~2程度しか出ていませんでしたので、化け物とすら呼ばれていました。
2008年に41セーブを挙げて最多セーブ投手に。
他にも、オールスターに出場しては3試合連続セーブなど、いろんな記録を日本で作っています。
2011年にメジャーに復帰したクルーン
日本での無双の活躍が認められ、サンフランシスコ・ジャイアンツとマイナー契約を結び、アメリカに戻ったクルーン。
メジャー出身の選手が日本で成功させてメジャーに戻り成功するケースは多くありますが、クルーンの場合は速球は評価されながらも荒れ球が懸念材料でマイナー契約となりました。
2011年にアメリカで復帰したクルーンですが、メジャーに昇格することなく、3Aのフレズノで1シーズンを過ごし、20セーブを挙げるも防御率5.11という残念な成績でした。
そして、1年で戦力外となりFAになります。
2012年、クルーンは自身の限界を感じて、現役引退を表明。
まだやれるとの声がありましたが、実はこの時、以前手術した肘が芳しくなく、野球選手として活躍できないと自負してしまったそうです。
それでもカットボールと高速のフォークボールなど変化球を武器に頑張っていたのですが、メジャーはやはりレベルが桁違いですね。
現役引退後のクルーン
数々の記録を日本で樹立したクルーンですが、アメリカで引退後、活動はほとんど行っておりませんでした。
現役復帰のプランなど、いろんな噂もありましたが、本人も年齢的に限界を感じていたようで、再び日本のピッチに立つこともなくアメリカで生活していました。
日本にいたころに始めたツイッターでは、2012年に引退することもツイートしました。
クルーンのTwitterは→こちら
メジャーや野球に関するツイートが中心ですが、2019年以降の更新は確認できません。
スマホ替えてパスワード忘れたんですかね。
現在のクルーン。驚きの今!
2017年、7年ぶりに来日したクルーン。
メジャーに言った大魔神・佐々木こと佐々木主浩に代わって横浜でクローザ―を務めましたが、横浜にとっては佐々木もクルーンも伝説的なピッチャーとして語り継がれている存在。
そんな二人が2017年に横浜DeNAのイベントで登場しました。
*Youtube
久々に見た横浜の思いを語ってくれましたが、お馴染みのドレッドヘアーがスキンヘッドになってますね。
日本に伝説を残しただけあって、オーラというか凄みが残っていますが。
また、このイベントではクルーンの投球も観れましたが、前日に肩を壊しちゃって80㎞/hにも満たない緩やかなボールしか投げれませんでした。
肘も肩もやっちゃってたら、そりゃ160㎞/hなんて剛速球は投げれませんよね。
そして、この来日のときに、雑誌の取材で現在のクルーンの活動を聞かれていました。
「現在は何をされているのですか?」
「Nothing(何も・・・)」
なんと、現在、クルーンは無職!!
年俸も億越えの選手だったので、貯金で悠々自適な生活を送れているのでしょうか。
ツイッターは英語ですが、見てみるとニュースになっているような野球のことをツイートしている程度。
知名度がありながら解説の仕事やメディアの仕事もほとんどしていません。
また、コーチや監督業なども一切しておらず、本当に何にもしていないそうです。
流石にびっくりしますが、これぞアメリカンな考え方なんでしょうね。
と言うわけで、クルーンは現在、アメリカに在住していてニート生活を満喫しているようです。
息子のマット・クルーンも現在は野球選手に!
なんと、息子のマット・クルーンがメジャーリーグのフィリーズの内野手として登録されていることが確認されました。
Twitterを見ても、クルーンがトップ画面に載っているので間違いないです。
クルーンの息子、マット・クルーンのTwitterは→こちら
ただ、今のところ、メジャー昇格はまだの様子。父親のクルーンは偉大なピッチャーでしたが、息子さんは内野手だそうです。
大学時代の成績などを見ると、ホームランも打っているので、面白い逸材かもしれません。
マット・クルーンのプロ成績は→こちら
3Aではホームランも結構打っていますし、メジャーに上がれない理由が分からないほど、成績は良いですね。打率も高いし。
日本のプロ野球に来る可能性もあるのではないでしょうか。
そうなったら、巨人か横浜に在籍してもらって、クルーンと一緒に来日してくれると面白そうですね。
以上、クルーンの現在でした。
新しい情報が入り次第、こちらのページで更新します。