ビートたけしの一発ギャグで日本でも有名なコマネチ。 かつてはオリンピックの体操で満点を叩きだし、あまりの美しい演技に「白い妖精」とまで言われた彼女ですが、現在は是非とも皆さんに知ってもらいたい素晴らしい活動しています! |
ナディア・コマネチの活躍
*画像出典:Colorsport/AFLO
1961年11月12日、ルーマニア生まれの体操選手。
本名はナディア・エレーナ・コマネチ。
6歳の頃から圧倒的な体操のセンスを見出され、名コーチのベラ・カロリーに体操の英才教育を受けていました。
ジュニアの大会で何度も優勝を飾り、14歳でモントリオール五輪に出場すると、個人総合・段違い平行棒・平均台で3つの金メダルを獲得。
その4年後、18歳で出場したモスクワ五輪でも平均台とゆかで2つの金メダルを獲得しました。
オリンピックだけでも5つの金メダルを獲得しているコマネチですが、世界体操競技選手権やヨーロッパ体操競技選手権などでも10個以上の金メダルを獲得しています。
もちろん、14歳で金メダリストになったコマネチは、日本でも連日の報道で注目されており、世界的にも有名人に。
ところで、長年の月日を経てもコマネチが有名なのはやはりアレが原因でしょう。
ビートたけしによる「コマネチ!」
1970年代に超有名人になったコマネチですが、その頃ビートたけしにより現在でも誰もが知るギャグが生まれました。
彼女がオリンピックで着用したユニフォームのハイレグ具合に着目し、それを「がに股になり両手を股間部分で合わせた後、勢いよくV字に引く」という動作で戯画化したのがコマネチというギャグだ。
*コマネチギャグの由来から引用
こういう一発ギャグはすぐに飽きられる傾向にありますが、ビートたけしの場合は違いました。
V字に手を引く動作を高速化したり、連続で行ったりすることによって、長い間、笑いをとってお笑い界の頂点にまで上り詰めています。
ちなみに、このコマネチギャグが生まれたのは、「ネタでコマネチの名前が飛んじゃって、股間の前でV字ポーズをとって見せたら笑われた」ことがきっかけだそうです。
コマネチに肖像権を200万円
ビートたけしは現在、お笑い会の大物として誰もが認める存在ですが、このコマネチのギャグで何度も笑いをとってきたからこそ、コマネチに対して感謝を述べています。
2011年にはTV番組「クイズ ミリオネア」でたけしはコマネチと初対面し、二人でコマネチをする仲の良い姿がテレビで映し出されました。
*出典:ザテレビジョン
また、たけしは他の番組で「コマネチに肖像権として200万円ぐらい払った」と述べていて、肖像権による訴えなどは一切発生していません。
他の人がテレビで使うときは良いのかな・・という疑問はありますが、コマネチ本人はこのギャグについては快諾しているようですので、問題ないと思います。
引退したコマネチのその後
14歳の時に10点満点の演技をしてモントリオールで金メダルを獲得したコマネチですが、なんと20歳になる頃に体操競技を引退してしまいます。
引退前の大会でも平均台で9.95という驚異的な得点をたたき出すほどの実力でしたが、ケガや手に腫瘍ができるなど、身体的な理由もあったようです。
実力はまだまだ現役を続けられたはずですが、やはりオリンピックで満点を叩きだしたことや金メダルを5個も獲得したことなど、14歳から世界の頂点に立ったこともあり、モチベーションの維持が難しかったのではないかという意見もあります。
1981年に体操選手を引退したコマネチは、若干20歳にして体操選手のコーチになりました。
1984年はロサンゼルスオリンピックが行われましたが、その時はルーマニア体操協会のコーチとしてジュニア選手の育成をしていました。
ですが、どんどん国の情勢が悪くなり、1989年には、ルーマニア革命の直前で、アメリカに亡命することに。
その後は、アメリカとルーマニアを行き来しながら、体操のコーチやモデル・タレント業などを仕事にしながら生活していました。
1994年、コマネチが33歳になる頃に、ロサンゼルス五輪の男子体操金メダリストのバート・コナーと婚約。
*画像出典:gov-civil-portalegre.pt
1996年に同氏と結婚。
2001年には、なんとアメリカ国籍を取得して、現在は2重国籍ながらもアメリカ人として子供と旦那と幸せに生活しています。
現在のコマネチ
コマネチは引退後はチャリティー活動をかなり頻繁に行っており、ルーマニアの子供たちが低額で医療を受けられるナディア・コマネチ・チルドレンズ・クリニックという基金を設立。
一方で体操を中心としてスポーツ関連でのメディア出演も多く、解説者やコメンテーターの仕事をこなしています。
やはり、アメリカでも有名らしく、トランプ大統領が司会を務めていた番組にも出演した記録がありました。
他にも、2024年のパリオリンピックではフランスの伝説的なサッカー選手であるジネディーヌ・ジダンとのメディア共演も。
When Football meets Gymnastics: Zinedine Zidane 🤝 Nadia Comăneci. 🇫🇷🇷🇴 pic.twitter.com/sVFJVrfyOw
— Tchouameninga (@Tchouamevingaa) August 10, 2024
このことからわかるように、コマネチの仕事を一括りで表現するなら、タレント業が現在の仕事のようです。
ただ、現在の本拠地はルーマニアではなくアメリカです。
現在もコマネチの旦那さんはロサンゼルス五輪の男子体操金メダリストのバート・コナーで、金メダリストの夫婦として二人でタレント活動をしています。
2人の運営するホームページからはリアルな現在のコマネチの情報がご覧いただけます。
やはり、体操を中心にスポーツ関連の解説者やゲストでの出演が多く、オリンピック関係の仕事もたくさんこなしています。
昔は幼いながらも美人と言われていましたが、やはり歳をとっても美人ですね。
今後も夫婦仲良くテレビ出演やチャリティ活動を続けると思われます。
広告塔としても活躍し続けているので、かなりの貯金があると思いますが、チャリティ活動もコマネチは続けています。
60歳を超えている現在のコマネチですが、2022年の結婚26周年でメディアに記事が出ていました。
「いまだに可愛い!」「美しいカップル」だというコメントが多数寄せられたTwitterの投稿が注目を浴びたようです。
happy anniversary @bartconner ❤️ pic.twitter.com/bF5CaYKWKP
— Nadia Comaneci (@nadiacomaneci10) April 27, 2022
いやぁ、確かに現在も凄い美人ですね。
旦那さんは普通ですが、コマネチの美人っぷりは凄いです。
60代になった現在もスタイルも健在で、好感度も抜群のナディア・コマネチ。
今後も体操に関連することでなく、幅広く活躍してほしいですね。