細木数子、亡くなるまでの活躍とテレビに出なくなった理由

10数年前までテレビで占い師として活躍し、歯に衣着せぬ物言いでズバズバ意見を言っていた細木数子。
占いの当たりハズレは別として、的確な意見とどことなく不思議な雰囲気を持った人でしたね。
あることを理由にテレビ出演をほとんどやらなくなってしまったのですが、今回は細木数子がテレビに出なくなった理由と元気に活動している現在をどうぞ。

*こちらのページは、「細木数子の現在」というタイトルで生前のリアルタイムな活動を記載しておりましたが、お亡くなりになって内容を更新しました。

細木数子の半生

*画像出典:幽界アンテナ

1938年4月4日生まれ、東京都渋谷区出身。

父親は政界など幅広い人脈の持ち主で、細木数子は幼いころから色んな人を見てきていました。

16歳の頃にはミス渋谷に選ばれるほど美人で、成徳女子高(*現在の東京成徳大学高校)の在学中には宝塚音楽学校に合格しています。(合格したものの入学は辞退しました)

しかし、高校は3年生の時に中退。

東京駅の高架下で「ポニー」という名前のカフェを運営し、店を切り盛りしていました。

そのカフェは経営権を売却。

売却したお金で1958年に若干二十歳で銀座で「かずさ」という名前のクラブをオープンさせます。

25歳になる頃、クラブにお客さんとして来店した男性と結婚。

細木数子は生涯、結婚はこの1度きりとされていますが、わずか3年で離婚しています。
(細木が45歳の時にそのとき85歳の陽明学者・安岡正篤と婚姻関係を結ぶも、安岡はすぐ他界。安岡の親族は婚姻無効を訴え、和解しています)

30歳になる頃、島倉千代子の後見人として借金を肩代わり。
代わりに島倉のレコードの版権やマンションなどを細木数子の名義としました。

その2年後に芸能プロダクションを設立します。

占い師としての細木数子の活動

芸能プロダクションの社長となり、芸能界にどんどん人脈を広げていった細木数子ですが、44歳になる頃に六星占術と呼ばれる占いを独自の方法で確立しました。

本の出版などを手掛けていて、1985年には「運命を読む六星占術入門」がベストセラーとなります。

出典:amazon

このベストセラーを皮切りに、六星占術に関する本を次々と出版。

細木数子の編み出した六星占術は「当たる!」と評判を呼び込み、当時は最もポピュラーな占いとなりました。

その大ブームで注目を浴びた細木は1980年代後半から人気占い師として名を馳せることとなりました。

そして1999年あたりからテレビで大活躍するようになります。

細木数子のテレビでの活動

世間一般的に知られる以前、細木数子は「料理の鉄人」(フジテレビ)等の番組に、ギャラなしで出ていたそうです。

しかし、2003年頃から細木数子が人生相談を行う番組が高視聴率を叩きだすと、そこからテレビの出演を頻繁に行うようになります。

2004年は細木数子の代表的な番組の「ズバリ言うわよ!」(TBS)が大人気番組に。

こちらの番組は北斗晶と佐々木健介の夫婦を占った時の動画で、「子供に母親を助けるように教育しなさい」という内容を助言。

これから数年後、北斗晶は乳がんになり闘病生活を迎えるようになったのですが、現在になって細木数子の占いが凄いと話題になりました。

細木数子は占いよりも、人間味のある正論を唱え、時には厳しく、時には愛情たっぷりの言葉をかけることで人気を獲得したような感じですね。

また、「地獄に落ちるわよ」などと、見境なく毒舌を吐くなど、視聴者ウケする自由奔放な発言も魅力的でした。

現在わかる、細木数子の当たった占いとハズレた占い

その人を正そうと、思ったことをズバズバ言う人間味あふれる細木数子ですが、本業は占い師。

ここでは、今だからこそわかる細木数子の当たった占いと外れた占いをまとめてみました。

【的中した占い】

・広末涼子の結婚を2003年10月に放送された「細木数子VSウンナン」で予言して的中

・2004年に西武の優勝を的中(このとき、プロ野球の優勝予想を的中させたのは数回目となった)

・2005年に横峯さくらの活躍を的中

・2007年にスピードワゴンの井戸田潤の離婚を予言し、2年後に的中

・AKB48の人気の前に秋元康に「これから10年、巨万の富を稼ぐ」と予言して的中

など多数の予言を的中させています。

【外れてしまった占い】

・ウンナンの内村光良に「44歳まで結婚はない」と予言するも41歳で結婚した

・松井秀喜が2005年に腰を故障して日本球界に戻ると予言したが、2006年に左手首を骨折し2012年までメジャーでプレーした

・ボクシングの試合で川嶋勝重VS徳山昌守は、川嶋が勝つと占ったが、徳山が勝利している

・ドン小西や細川茂樹に対して病気を患っていることを指摘したが、二人とも病院で検査しても何も見つからなかった

・おさるにモンキッキと改名させるも、人気は伸びなかった

・千代大海が横綱になると予言するも、大関で引退した。

など



多くの占い・予言を的中させていた一方で、外してしまった予言も多数あります。

しかし、松井秀喜の例のように、外れた予言も惜しいものがありますね。

とにかく予言って一つでも的中させることって確率は低いですから、テレビでたくさん占いや予言をしたばかりにハズレた占いが際立ってしまった印象です。

細木数子はもともと「当たる占い師」としても有名になりましたが、思ったことをズバズバ言って、生き方を正す助言・アドバイスができる先生です。

人生相談のプロでありながら、六星占術を学んで占いもできちゃうっていうのが、細木数子の魅力なのではないかと思います。

細木数子がテレビに出なくなった理由

カンニング竹山が細木数子にテレビに出なくなった理由を聞いていた動画が出ていたので、まずご覧ください。

*Youtube

テレビでの自由な発言が窮屈になり始めたことから、出演を控えるようになったことを発言しています。

ピーが入っていますが、プロデューサーの名前も出していることから、かなり面倒なことがあったようですね。

たしかに、細木数子は正論ばかり言うので、例えば政治的な発言やスポンサー企業のマイナスになる発言などプロデューサーからしてみたらヒヤヒヤするでしょう。

その中で、細木数子の筋の通った発言はテレビ的にNGな部分もあったのかもしれません。

そうして、2007年あたりを境に、細木はテレビでの活動を控えるようになりました。

現在の細木数子

前述の動画をご覧いただければわかると思いますが、現在の細木数子は講演会、勉強会などを中心に占い師・人生相談の先生として大活躍中です。

テレビでの活動はほとんどなくなりました。

2013年に「有田とマツコと男と女」という番組に出たように、ごく稀にテレビに出演しています。

このときも「これ、言っていいの?」とか、マツコに対して「収録が終わった後に裏で教えます」と言ったり、テレビ側の規制を配慮した発言をしていますね。

テレビでの出演はほどほどのようですが、今の主な活動は六星占術での占い。

細木数子の六星占術サイト

このサイトからは書籍や数珠などを買い物できますが、勉強会の告知が主でした。

現在は定期開催を中止していて、勉強会(講演会)もたまにしか行っていません。

現在はテレビで活躍していた10年以上前と比べてかなり高齢になってきていますから、自分のペースで仕事をしている感じですね。

最新の動画を見ると、高血圧なのか高齢者によく見られる震えがありました。

*Youtube

2017年9月の動画ですが、細木先生は元気そのもの。
激痩せなどを指摘する声もありますが、痴呆などはまったくなくて、杖はついているものの80代とは思えない若々しさですね。

2014年に細木数子は「私はあと5年後に人生を終える」と予言していましたが、今もお元気そうなので、100歳まで頑張ってたくさんの人の運命を占ってほしいです。

【訃報】細木数子さんが2021年11月8日に亡くなりました

2021年11月8日、細木数子さんが呼吸不全により、83歳で他界してしまったというニュースが報道されました。

自身の死期を2019年ごろと言っておりましが、そこから2年、体調なども悪かったのかもしれません。

細木数子さんの訃報は、テレビや新聞、ネットニュースでも大きく報じられ、ネット上のコメントを一部抜粋してみました。

タレントの野沢直子と野沢に言いたい放題の細木数子がTV番組で対決してて

細木 野沢をにらみつけながら「あんた失礼ね」
野沢 カメラ目線で「どっちが失礼なんだかw」

これ以来俺は野沢直子のファンだ 笑

島倉千代子さんが食い物にされたのが週刊誌に載っていましたが本当にかわいそうでした。この様な人をテレビで持ち上げたマスコミはある意味とんでもないと思う。この様な二の舞にならね様にマスコミはもっと反省しなければいけないと思います。

私が許せなかったのは、細木氏がどんな人物かを多少感ずいていてもメディアは細木氏をもてはやしていたことです。大物作家が意識不明で入院中、なぜか細木氏との婚姻届が出されかけたことがあったり、以前から反社会的な人物であることは知ってたでしょ、と言いたい。

昭和日本の黒幕で、政財界に大きな影響力を誇った右翼思想家の安岡正篤と(当時85歳で認知症だったと言われている)と45歳の時に結婚、という凄まじい経歴はあまり報道されないな。
いろいろな意味で怪物だったと思う。

ヤフーニュースのコメント欄より引用。

一般の方々にはかなり悪者扱いされているようです。

特に、島倉千代子との大問題、安岡正篤との婚姻問題(こちらは裁判で婚姻関係は認められず、相続は出来なかったそうです)、テレビでの数々の高圧的な態度などは、視聴者の印象に強く残っていたように感じます。

いずれにしても、高視聴率を叩きだした視聴率女王。

細木数子さんの占いで救われた人もたくさんいたことも事実です。

11月14日には東京・南青山の梅窓院でお別れ会が行われ、くりーむしちゅーやウッチャンナンチャンなど多くの著名人から供花が送られていました。

ちなみに、葬儀は11月15日・16日に関係者のみで家族葬を行うそうです。

細木数子さんのご冥福をお祈りします。