フリースタイルダンジョンという番組の影響で、2016年頃から若者の間でMCバトルブームに火が付き始めています。
もともとフリースタイルに興味を持っていたファンの中でも現在は見なくなった伝説的なMCといえば、KREVA(クレバ)ですがもっと掘り起こせば外人二十一瞑想というラッパーも伝説的MCとして記憶に残っているはず。
今回はその伝説的ラッパーの現在の活動をまとめてみました。
ハワイ育ちのラッパー、外人21瞑想とは
大きなMCバトルで優勝した経験を持つ東京出身のラッパー。日本人とアメリカ人のハーフで、年齢は現在おそらく30代後半程度と思われます。
高校生までは日本で育ち、その後はハワイに移住してから、映画で流れた「ギャングスター・パラダイス」という楽曲を聞いて音楽に目覚めました。
音楽を始めたのは15歳の時で、日本語と英語を完璧にこなすバイリンガルとして、英語のラップも日本語のラップも聞きこなせるので日本のHIP HOPと海外のHIP HOPをどんどん吸収してきます。
まだ20代の頃、漢a.k.a.GAMIやKREVAなども優勝経験を持つB-Boy Parkという大きなフリースタイルMCバトルに参加し、初出場初優勝。
このころからラッパーとしてもフリースタイラーとしても頭角を現していきました。
MISOと外人二十一瞑想はどっちで活躍?
現在はMEISOという名前で活動しています。
外人二十一瞑想というのは、「怪人21面相」(グリコ・森永事件)をラッパーぽく文字ったもので、B-Boy Parkで優勝した時から名乗っていた名前。
フリースタイルをやらなくなってからはMEISOとして活動中。
ちなみに、なぜ瞑想という言葉がチョイスされたのかというと、フリースタイルやラップって頭の中で巡った言葉を使って表現するもので、これが禅の瞑想に似た感覚であることから。
目を瞑ってフリースタイルをするタイプではないのですが、目をつぶってラップしたらもっと実力を出せそうですね。
この頃は外人二十一瞑想としての活躍ですが、こんな日本人以上のボキャブラリーを持っておきながら、バイリンガルで英語でもフリースタイルできるんですから、脳みそいくつあるんでしょうか・・・
ちなみに、このB-Boy Park2003、3位にはフリースタイルダンジョンでおなじみのForkが入賞。
この決勝戦の後には般若、漢と外人二十一瞑想でフリースタイルをするというレジェンド3人でのパフォーマンスが行われました。
Meisoはアーティスト。外人二十一瞑想はフリースタイラー
フリースタイルバトルで大きく注目されてからは外人二十一瞑想ではなくMeisoという名前で楽曲をリリースしています。
フリースタイルバトルの時は外人二十一瞑想という名前ですが、アーティストとして活動するときはMeisoの名前です。
もっとも最近のバトルではフリースタイルバトルで有名な輪入道とこんなバトルを繰り広げていました。
*出典:Youtube
この時の輪入道はアンサーもキレキレで絶好調だったこともあり、Meisoが負けてしまいましたが、あれ。よく見ると「Meiso a.k.a.外人21瞑想」という名前になっていますね。
確かにMeisoという名前で活躍している中でバトルに出ても外人21瞑想とMeisoが同じ人物とわかるためにもこの名前で出場したのは良かったかも。
実力は以前と変わらず高いレベルを持っていますが、惜敗しています。
ラッパーでLick-G(リックジー)という若くて実力の高いハーフ(イギリスと日本)のラッパーがいますが、Lick-Gもバトル中に外人21瞑想の名前を少し出していました。
*00:41あたり
同じスタイルのLick-Gにとって、Meisoは目指すべき憧れのラッパーなんでしょうね。
現在のMeiso(外人21瞑想)
2014年頃に自分でレーベルを立ち上げて会社を経営しています。
メディテーティブ・レコードというレーベル会社ですが、メディテーティブというのは「meditative」つまり、瞑想。
Meisoが立ち上げたのでこの名前のレコード会社で、現在はいろんなアーティストとコラボしながら活動中。
【メディテーティブレコードのホームページ】
【メディテーティブレコードのTwitterとFacebook】
Meditative Records (@MeditativeRec)
【メディテーティブレコードのショップサイト】
CDなどは↑こちらからどうぞ
フリースタイルで名声を上げて、レコード会社を立ち上げて、成功しているMeisoですが、現在は渋谷などのライブでMCとして活躍しているほか、楽曲も盛んにリリースしています。
現在はフリースタイルバトルにも出場しています。ラップブームでまた注目される日が来るかもしれませんね。
独特なセンスと天才的なリリック(歌詞)は、ファンならずとも一回は聞いた方がいいですよ。
以前は坂本龍一などともコラボした超実力者のレジェンドですが、最近はMuzonoなどともコラボしています。
以前よりもかなり音楽性もカッコいいし、聞くべき楽曲が多いのでまたメディアなどで注目されるでしょう。