チェコの黄金時代を支え、ユーベの八百長問題でも留まり続けたパヴェル・ネドベド。無尽蔵のスタミナと強力なミドルシュート、そしてインパクトのある顔と名前はまだ記憶に新しい。 そんな彼が、引退後、何をしてどう生活しているのか、現在のネドベドをフォーカスしてみた。 |
パヴェル・ネドベドについて
*画像出典:blog.livedoor.jp
1972年生まれ、チェコ出身のサッカー選手で、ポジションはトップ下や攻撃的なMF。
ラツィオやユベントスに在籍し、「サッカーで一番好きなプレーは”練習”」というほど、努力の天才とも言われていました。ネドビェドやネドヴィェドなどと、発音が難しいですが、日本ではネドベドと呼ばれ、多くのサッカーファンを魅了してきました。
【ネドベドの伝説】
・スパルタ・プラハに入団するまで医者になることを志していた。
・プロになると医者をあきらめるが、会計士になろうと勉強をし始めた(結局、資格は取らなかった模様) ・努力家で、子供のころから100㎞近く離れたサッカースクールに通い続けていた。 ・趣味は練習。朝食前にランニングは当たり前で、チームの練習は必ず最後まで残る。 ・サッカーの試合中、体力が尽きないために「鋼鉄のロボット」とあだ名をつけられる ・ペナルティエリア内でPKを獲得しても「今のはファウルじゃない」と自らPKを取り消したことがあるほど、謙虚。 |
現在の若い人たちはネドベドを知らない方も多いと思いますが、現在で言うと他のどのプレイヤーにも例えれないようなすごい選手でした。
2003年にはバロンドールを受賞。また、その年にセリエAの最優秀選手、チャンピオンズリーグの最優秀MFなども受賞。
2004年も2005年もUEFAのベストイレブンにも選ばれています。
また、前述の通りPKを返上したり、ユベントスが八百長のペナルティでセリエBに降格になってもチームを離れなかったり、男気があって愛されるべき選手でした。
ちなみに、チェコ代表では117試合に出場し、26得点。
イタリアのリーグの通算では382試合に出場し、84得点記録しています。
そのプレイスタイルがYoutubeにあったので、ひとつどうぞ。
左足も使えるし、テクニカルなプレイも豪快なプレイもできる。さらにはボディバランスも秀でている本当に素晴らしいサッカー選手でした。
これぞ、ネドベド!というようなプレイはなく、いろんな選手の凄いところを全部かき集めたような。。。あ、ヘディングはあまりイメージないですけど。
ちなみに、身長は177㎝で体重70kg。中村俊輔選手とちょうど同じくらいですね。
ネドベドは顔が大きくて、俊輔よりも大柄に見えますが。
ネドベドのHPから自己紹介を翻訳したのでどうぞ。
クラブ:ユベントストリノ
背番号: 11
ポジション:ミッドフィルダー
サッカーの弱点:ヘディング
ニックネーム:ベア、パオロ・グランデ
ステータス:既婚、2人の子供
言語:イタリア語、ロシア語
趣味:テニス、時計収集
好きな食べ物を:モッツァレラチーズ
好きな俳優:メル・ギブソン
好きな女優:キャメロン・ディアス、ジュリア・ロバーツ
好きな映画:ブレイブハート
好きな歌手:ラウラ・パウジーニ
好きな色:黒、白
好きな車のブランド: BMW、フェラーリ
好きな服ブランド:パルツィラー、アルマーニ、DAG
最も怖い事:戦争
*出典:https://www.pavelnedved.cz/profil/
ネドベド、引退について
【代表での引退】
2004年のユーロで「代表の試合でけがをするとクラブに迷惑がかかる」として引退を表明していました。体力的なものではありませんでしたが、ユベントスを愛するネドベドらしい発想でした。
しかし、2006年のワールドカップの予選でチェコはネドベド抜きで1位通過できずにプレーオフに回ることとなり、そのとき復活!
見事、ネドベドを擁したチェコは本戦の出場権を獲得しました。
そして、ワールドカップ本戦直後のセルビア戦(国際親善試合)を最後に代表を引退しました。
*セルビア戦では前半戦終了で交代。その時、涙を浮かべていたのが話題になりました。
【クラブでの引退】
つまり、サッカー選手としての引退ですが、2008-2009年のシーズンを最後に引退しています。
もちろん、最後はユベントスで引退しました。
引退理由は年齢です。
さすがに36歳は選手として体力的にキツくなっていた事でしょう。
ただ、すごいのは最後のシーズンも29試合に出場してMFながら7得点も記録していること。
移籍すればどこでも活躍はできたでしょうが、ユベントスにこだわっていたネドベドならではの判断だったのでしょうね。
ネドベドの驚くべき現在
*画像出典:forza.hateblo.jp
引退後はユベントスで「スポーツディレクター」を務めていました。
引退前は子供たちのサッカーの指導を行いたいと言っていましたが、ユベントス側からの要求があったのだろうと思われています。
そして2015年、なんと!!
ユベントスの副会長に!!
*画像出典:forza.hateblo.jp
これはサッカー雑誌ではニュースになったようですが、イタリアでは大きく報じられました。とにかくこれはすごいことです。。
もちろん、ユベントスの選手よりも、監督よりも立場としては圧倒的に上ですから、いきなりの出世と言う事ですね。。
更にユベントスでは引退後にスポーツディレクターという職も。
真面目に練習に取り組み、クラブチームに愛着を持っていたネドベドだからこそ、こんなに若くでメガクラブの副会長などのポジションが与えられたのでしょう。
また、現在でもサッカーの実力は衰えていません。
ネドベドも今やアラフィフになるのですが、最近のサッカーの様子がありましたのでどうぞ。
Ieri nella “bolla” ....👀⚽️😂
— JuventusFC (@juventusfc) October 7, 2020
Full video 🎥 ➡️ https://t.co/NfT0CIg3Eb pic.twitter.com/31frQxGl4x
走り方とか見ても昔と変わっていない気がします。
あの角度からであれば、もっと弾丸シュートを打てたはずですが、これは遊びでやっているサッカーですので力を抜いていたんでしょうね。
ユベントスの副会長になった今も、トレーニングを続けていることが分かります。
もともと努力家で賢い人なので、今後もサッカーひと筋でやっていくでしょう。
OBを集めたチャリティマッチなどでの試合をみてみたいですね。
2022年、11月にユベントス副会長を電撃解任!
2022年11月29日、ワールドカップ期間中に、かなり衝撃的なニュースが・・・!
ユベントスは、クラブ公式サイトで、「年次財務諸表案及び連結財務諸表案、取締役会の刷新」というタイトルで情報を公開。
その中で、アニェッリ会長、ネドベド副会長を含む、なんと役員全員の一斉辞任を発表しました。
実は、この頃、ユベントスには虚偽会計や不正な利益の疑いがあって、検察から調査を受けていていました。
前日の取締役会で、問題をクリアにするためにも役員全員が辞任することを発表。
これでネドベドもユベントスの役員ではなくなってしまいました。
事件に発展してしまえば、辞めてしまったと言えども罪に問われる可能性もあるネドベド。
サッカー界からは8カ月の出場停止処分を受けたのですが、2023年5月に無罪が確定して9月には出場停止処分は解除されました。
また、チェコのメディアによると、2023年の年末にチェコ代表監督就任のオファーをネドベドに出したようです。
ヤロスラフ・シルハヴィーの辞任後に代表監督に就任予定だったイワン・ハシェクとともにチームに加わる予定でしたが、2024年1月にはオファーを正式に拒否。
現在は表舞台からいなくなってしまいました。
2019年には奥さんとも離婚しており、2人の子供がいましたが、どのようにしているのかは不明です。
23歳年下の馬術選手と付き合っているという情報もありますので、お金もあるし好きなことして生きているのではないでしょうか。
またネドベドの情報が入り次第、このページで更新します。